ここ数十年、途上国の発展などによる地球規模の環境変化や人口増加、動物由来タンパク質に対するムーブメントなど、世界的に食糧をめぐる問題は大きく膨らんでいくばかりです。一方で、飛躍的な技術進歩によって人々が宇宙で暮らす時代は確実に近づいてきています。私たちは地球と宇宙双方の暮らしを進化させるため、再生医療で培ったバイオテクノロジー技術やレギュラトリーサイエンスを駆使して「より安心・安全・安定」な食糧の未来と向き合っていきます。
株式会社Hyperion FoodTechは、地球の食糧問題に対して新たな選択肢の提供を目指すとともに、豊かな宇宙社会を成立させる食糧の自給自足に貢献していきます。
株式会社Hyperion FoodTechでは、再生医療の分野で培った技術を応用し、日本の国産牛の受精胚から多能性幹細胞の樹立および数十継代に亘って維持することに成功し、これらの細胞をBEEF細胞(Bovine Embryo-derived stem cell for Engineered Food または Bovine Embryo-derived Element Forming cell)と名付けました。さらにBEEF細胞から培養肉の主たる構成細胞となる骨格筋細胞へ分化ができることを確認しました。「より安全・安定」といった望ましいBEEF細胞の作製や、効率的な培養肉への分化誘導法の探索、低コストな培養液や大量培養法の確立といった技術開発を社内研究/共同研究や社外に当該細胞の導出を行い、培養肉の実用化に取り組んでいきます。